実家へ戻る度に、必ず立ち寄る居酒屋がある。
久々に訪れて、この街の女の子はたくましいけれど可愛らしいことを知る。
19歳の女の子は居酒屋で働きながらも、お酒についてはまだわからない。お酒を飲んだことがないそうだ。
お客さんからZIMAの注文が入る。彼女はこちらを見て、不安そうな顔をする。
「ZIMAはビールですか?」
と彼女が小さい声で聞くから、僕はお店の冷蔵庫からZIMAを取り出す。
ジントニックの注文が入るけれど、目の前のロンドン ジンを探し続けているから、ボトルを教える。
ど田舎の居酒屋でオーナーがheartlandの生ビールやモレッティのストックを用意して、ど田舎のお店を小洒落た感じにしていくのが笑えてしまうけれど「これって珍しいんですか?」と不思議そうな顔をして聞いてくる彼女にホッとする。
そんなこんなで、ロブロイおじさんはこの町のZIMAを知らない19歳の健全さに心震えている。
もし僕が結婚をして、女の子が生まれたらこんな子供であって欲しい。
「ギルビーだと悪酔いするし、次の日も頭に残るのよね。せめてボンペイかタンカレーにしときたいわ」
「もうカンパリはやめだ。寝ても覚めても身体から匂ってくるよ」
とか学生時代に言い合っていた女友達の様には絶対になって欲しくないわけです。ロブロイの娘となれば。
P.S
お酒も煙草も20歳から!!
めっ!!!
絶対!!!!
