「最近、あの人からのラブコールがとても多い気するんだけど」
「あははっ、そりゃそうでしょ。おじさん、あんたが1番じゃん」
「あの人もさ、ちゃんと新しい家族が居るんだから、そっちに気を向けるべきだと思うんだ。歳なのかな。その1番の理由もわからないしね。僕は男なんだから。そんなに心配かけてますかね?かけてるか。」
「んー心配というか、あんたは、お母さんにそっくりじゃん。目なんて同じだし。おじさん、あんたのお母さんには、相当入れ込んでたからね。私はさ、あんたの生まれる前から、おじさんの女をたくさん見てきたけど、あんたのお母さん、完全にぶっちぎりだもんね。まあ、今の人もそれなりに好きなんだろうけど。でも残念ながら、あんたのお母さんには、勝ち目ないのよね。だから、息子のあんたが1番なのよ」
朝の4時になる。
僕の左手と彼女の右手には、ワイングラスが長い間べったりとくっついている。首元まで赤くなった彼女が言うそれは、信用できる幾つかなんだろうと考えてみる。こういうのも悪くない。
「なら、違うと思うよ。それは」
